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2025年12月19日

平塚の日本語教室が
スタートしました

県が外国人材の定着支援の一つとして、県内中小企業等で働く外国人労働者向けに開催している日本語教室です。授業では、働く上で必要になる日本語や、日本の職場での習慣についての知識を学びます。
令和7年度は平塚市と愛川町の2箇所で、各2コースを開催しています。
このたびは、平塚市で教室をスタートしました(令和7年11月6日)
平塚の日本語教室の様子
第1回目ということもあり、生徒のみなさんも少し緊張気味でしたが、講師の方もとても優しい方で徐々に打ち解けた雰囲気となっていました。
1コースは週1回2時間を全部で14回実施します。
平塚の日本語教室の様子

令和7年度に開催される日本語教室の参加企業の募集は終了しています。

2025年12月19日

モンゴル高専生インターンシップ採用
現地面接会レポート

モンゴル現地面接会に参加された
株式会社タシロ様から現地での様子について
寄稿いただきました。
株式会社タシロ 代表取締役
田城 功揮 様
株式会社タシロ代表取締役。神奈川県さがみロボット産業特区ロボリンクアンバサダー。
大学卒業後、大手人材紹介会社パソナに入社し、同時期に国際ボランティアNGO「NICE」の理事を務める。2019年に家業であるタシロに入社し、採用強化や新規事業の推進に尽力。コロナ禍を機に自社製品開発に着手し、アウトドア用の「3WAYピザ窯」を開発。クラウドファンディングで目標金額の約3倍となる120万円を調達し、東京インターナショナル・ギフト・ショー「LIFE×DESIGNアワード」でグランプリを受賞。2023年に代表取締役に就任。「日本一挑戦するベンチャー型町工場」を掲げ、町工場から日本の産業の盛り上げを目指している。
SmartHR Agendaの登壇や、テレ東「教科書にはのっていない○○のこと」、BSテレ東「グロースの翼」等、多数のメディアに出演。
  1. 1.はじめに: 現地面接会の概要

    2025年11月、神奈川県および神奈川産業振興センター(KIP)が主催する「モンゴル3高専生とのインターンシップ現地面接会」に、県内企業の一社として株式会社タシロも参加いたしました。
    本レポートは、モンゴルの若手技術者候補と直接交流し、彼らの能力、人柄、そして現地の雰囲気を肌で感じた貴重な体験を共有するものです。
  2. 2.モンゴルという国: 広大な国土と親日的な環境

    モンゴルは日本の約4倍の広大な国土に対し、人口約350万人が暮らしており、その半数近くが首都ウランバートルに集中しています。
    街中では日本車が多く走行しており、遠い国でも日本のものづくりが根付いていることを実感しました。訪問時は寒暖差が激しく、冬の厳しさを体感しました。また、韓国製品や店舗も多く、アジア圏内での経済的な結びつきや人的交流の活発さを見て取ることができました。

    3日目には雪が降りました。気温も-10℃以下

  3. 3.訪問した高専: 日本の教育モデルを導入した学びの場

    今回訪問したのは「モンゴル国立科学技術大学付属技術カレッジ」「新モンゴル高専技術カレッジ」「モンゴルコーセン技術カレッジ」の3校です。
    これらの学校は日本の高専教育モデルを取り入れており、理論と実践の融合に重点を置いています。学生はロボコンやデザインコンテストにも積極的に挑戦し、高い学習意欲が見受けられました。日本語教育にも力を入れており、校内では日本語での挨拶が交わされるなど、日本への関心の高さが印象的でした。各校とも設備や学習環境が整っており、未来の技術者を育てる熱意に満ちていました。
    1. ① モンゴル国立科学技術大学付属技術カレッジ

      生徒方と参加企業の皆さま

    2. ② 新モンゴル高専技術カレッジ

      T.オユンジャガル校長と

    3. ③ モンゴルコーセン技術カレッジ

      面接会場となったモンゴルコーセン技術カレッジ

  4. 4.現地面接会の実施状況

    面接会は、事前にオンラインでの会社説明会を受けた学生が希望企業を選び、面接に臨む形式で実施されました。
    現地ではバスケットボールが人気で、面接会でもスポーツの話題で自然と会話が弾みました。多くの学生が高い英語力や日本語能力を持ち、日本文化やアニメへの興味も深いことが特徴です。面接を通じて、彼らの素直さや成長意欲の高さが強く伝わってきました。日本の職場文化や礼儀、責任感に強い関心を示し、「経験を積みたい」「新しいことを学びたい」という前向きな姿勢を持っていました。
    •インターン受入予定: 今回面接した学生の中から、企業側と学生側の希望が合致した場合、2026年1月に最大2名のインターン生受け入れを予定しています。
    ※人数に制限はないため、タシロでは最大2名の受入れ予定です
    面接後には、学生にプレゼントした弊社のキーホルダーを早速使用したり、和やかに集合写真を撮ったりと、交流を深めることができました。

    英語力も日本語力も高かったです

  5. 5.モンゴル高専生の魅力と生活・働き方

    5-1. 高専生の魅力

    モンゴルの若者は「経験」や「学び」を非常に大切にしており、日本語力の伸びも早く、優秀な学生は日本の大学院へ進学するケースも多いなど、その学習意欲は特筆すべき点です。自分の成長や新しいことへの挑戦を重視する彼らの姿勢は、弊社の理念とも深く共鳴するものです。

    5-2. 現地の生活と働き方

    現地の1社あたりでの平均賃金は日本の約3分の1であり、多くの人が生活のために複数の仕事を掛け持ちしています。物価は日本よりやや安い程度ですが、輸入品が多いため日用品は割高に感じることもあります。
    働き方は、仕事が終わればすぐ帰宅するスタイルが一般的で、残業はほとんどありません。産業がまだ発展途上であるため、企業によっては残業が発生するほどの仕事量がないのが現状であり、今後は海外との連携が発展の鍵を握ると考えられます。

    ほとんどの学生がノートPCを持っているとのこと。
    (新モンゴル高専技術カレッジ)

    昼休みに突然始まったモンゴル相撲
    (モンゴルコーセン技術カレッジ)

  6. 6.日本企業との連携を通じた未来への展望

    モンゴルにはまだ整備されていない分野が多く、日本の技術や経験が活かせる場面が豊富にあります。日本で就労したモンゴル人の中には、そのまま日本に定着して働いている方もいれば、帰国後に起業し、日本企業と協力するケースもあるようです。現地の課題に寄り添いながら、彼らが成長を実感できる環境づくりが、日本企業との持続的な関わりにおいて重要であると再認識しました。
    株式会社タシロは「挑戦と共創で未来を拓く」を合言葉に、若手メンバー中心で日々チャレンジしています。今回のモンゴル訪問を通じて、現地の人材とともに新しい可能性を探る大きな一歩を踏み出せたと感じています。
    私たちは、これからも「人と人とのつながり」を大切にし、モンゴル高専生との共創を通じて、企業と地域、そして彼らの未来を共に拓いてまいります。

    面接後の集合写真