2

株式会社ティエスイー様

2025年12月5日現在

外国人材雇用は、会社の未来を創る投資
株式会社ティエスイーの挑戦

株式会社ティエスイー　
代表取締役社長

髙橋 正実 様

【プロフィール】

美術系の大学を経てデザイン事務所、ゲーム系の会社でデザイナーとしてのキャリアを積み、2003年にティエスイーへ入社。
さまざまな経験を積むなかで新卒採用や社員の育成に尽力し、2012年に代表取締役社長へ着任。趣味はカラオケ・居酒屋飲み歩きなど。

• 外国人材採用の背景

  私たちが外国人材の受け入れを本格的に始めたのは2017年です。それ以前は日本人社員のみで組織を構成していましたが、ある養鶏場の社長から「技能実習生を上手に活用している」という話を聞いたことがきっかけとなりました。その話の中で、外国人材の受け入れが日本人社員にも良い影響を与えているという点に強く興味を持ちました。
  実際、社内の雰囲気や社員の意識が変わるきっかけになるのではないかと考え、積極的に採用を進めることにしました。最初は不安もありましたが、現場での変化や成長を期待し、「まずはやってみよう」という気持ちで一歩を踏み出しました。
  

• 外国人材採用の背景：きっかけは「日本人社員への好影響」

  採用活動において私が最も重視しているのは、スキルや技術力よりも「素直さ」と「学ぶ意欲」です。実際に採用担当者がベトナムのハノイまで足を運び、現地で応募者と直接面接を行っています。面接では、履歴書や資格だけでなく、応募者の人柄や、異文化に対する興味、そして新しい環境で学び成長しようとする姿勢を重視しています。
  採用した外国人社員は、真面目で純朴、忍耐強く、異国の地で働く強い意志と覚悟を持っていることが印象的です。
  採用後は、外国人社員が安心して働けるよう、生活面でのサポートや、仕事上の相談がしやすい環境づくりを心がけています。直属の上司や先輩社員が日常的に声をかけ、困りごとや悩みを早期にキャッチできるようにしています。こうした取り組みが、外国人社員の定着や成長につながっていると感じています。
  

  グエンさんの直属の上司 福田裕史さん

• 採用と受け入れ体制：重視するのは「人柄」

  外国人材を受け入れたことで、社内のコミュニケーション方法にも変化が生まれました。日本語の言い方や表現方法を工夫し、伝わりやすいように配慮するようになりました。また、体調が優れない社員への声がけなど、気遣いを持ったコミュニケーションが広がっています。
  外国人社員の真面目な姿勢は日本人社員にとって良い刺激となり、「教える」という文化が社内に根付いてきたと感じています。外国人社員が新しい環境に慣れようと努力する姿勢や、仕事に対する真摯な態度は、日本人社員にも良い影響を与え、社内全体の成長意欲を高めています。
  

  ベトナム語が堪能な通訳をしてくださった福沢さん

• 多様性を受け入れ、共に成長する未来へ

  現在はベトナム人社員の採用に注力していますが、将来的にはインドネシアなど他国籍の社員も受け入れ、多文化共生の環境づくりを目指しています。言葉の壁を理由に採用を躊躇する企業も多いですが、私は「言葉は後からついてくるもの。現場で学ぶことが一番良い」と考えています。
  外国人材の採用は、日本人社員にも良い影響を与える大きなメリットがあると実感しています。多様な価値観や文化を持つ社員が共に働くことで、組織全体の柔軟性や対応力が高まり、会社の未来を切り拓く力になると信じています。
  

• 外国人社員雇用を検討する企業へのメッセージ

  外国人材の雇用は、会社の未来を創る投資です。多様性を受け入れることで、組織全体が成長できると考えています。外国人を特別扱いするのではなく、日本人と同じように一人ひとりの人間性を大切にし、共に働く仲間として迎え入れることが重要だと思います。
  躊躇せず外国人材採用をどんどん進めていったほうが良いです。一番のメリットは、すでにいる日本人の社員にとても良い影響を与えることです。
  言葉や文化の違いを恐れず、ぜひ一歩踏み出してみてください。
  実際に外国人社員と一緒に働くことで、会社にも社員にも良い変化が生まれることを実感しています。これからも、社員全員が誇りを持って働ける会社づくりを目指してまいります。