Top page > Interview > 有限会社光製作所

LIST

外国人従業員へのインタビュー

4

有限会社光製作所様

2026年1月9日現在

外国人社員が活躍する
「社員満足」を追求した組織づくり

有限会社光製作所 代表取締役社長
丸山 裕司 様

【プロフィール】

1984年に大学を卒業後、大手外食チェーンに入社。9年間で135店舗オープン。「男女、年齢、国籍を問わず、人に認められる事で、誰もが成長できる」これが会社成長の源泉となることを学ぶ。
1994年に光製作所に入社。仕事の8割を占めた主要顧客の工場が海外移転で、2期連続の大欠損。それを契機に社長就任。同時に「製造業はサービス業だ!」というビジョンを掲げ、1社依存から脱却、多品種少量生産に移行。女性や外国人の積極的活用で、フレキシブルな生産体制を構築。コロナ禍の2022年7月決算で、最高の増収増益を達成する。
会社の理念「One For All. All For One.」を実践している。
  • 外国人材採用の背景と重視点

    2010年から本格的に外国人材の受け入れを始めました。日本人が工場で働くことを選ばなくなるだろうと予想し、「働きたい人が働ける環境を作りたい」という思いで採用に踏み切りました。国籍は問いません。採用で最も重視しているのは、日本語能力や特定のスキルよりも「働きたい」という意欲、そして業務の基礎となる計算力です。働くことを「うれしい」と感じる人と一緒に仕事がしたいと考えています。
    印象的だったのは、ある外国人社員が「私は土曜日も日曜日も働きたい」と言ってくれたことです。理由を尋ねると、「国に両親の家、自分の家、そしてアパートを建てたいから」と答えてくれました。その強い意欲に、昔の日本の職人たちの姿を重ねて、私自身も感慨深くなりました。
  • 受入れ体制と職場での活躍

    私は、外国人材を「会社の穴埋め」として使う時代は終わったと考えています。これからは「会社を動かすための重要な歯車」として、欠かせない存在になってほしい。技能実習生には、ワーカー経験から改善活動ができるレベルへの成長を期待しています。高度外国人材には、生産性向上につながる発想の設計・具現化を期待しています。定着に向けた教育として、私は「給料はもらう」ではなく「給料は稼ぐ」という意識を徹底しています。準備と予測をする力、数字で会話できる力、勉強と資格取得による「自らの価値を自分で上げる」ことを指導しています。
    今の課題は「教える側が諦めないこと」だと感じています。受け入れ体制の特徴は、特定の担当者任せにせず、社員全員で新メンバーを迎え入れる文化を育んでいることです。
    在留資格の手続きや生活サポートは専門の担当者が対応し、情報共有を徹底しています。事前準備はあえて行いません。「課題は現実と向き合ってから生じる」と考えているからです。日本人社員には「日本の“あたりまえ”が通じないこと」、外国人社員には「彼らの“あたりまえ”が違うこと」を理解してもらい、共に解決に取り組む姿勢を大切にしています。
    営業部署以外のすべての業務を外国人社員が担当し、「One For All. All For One.(一つにこだわりをもちます!)」の理念を実践しています。
    「給料はもらう」ではなく「給料は稼ぐもの」という強い理解を持ち、その姿勢が日本人社員にも良い刺激となっています。
  • 会社への影響と将来への展望

    外国人社員の積極的な姿勢は、現場の雰囲気や日本人社員の行動にも大きな変化をもたらしています。例えば、外国人社員に「教える、伝える、できる」という成果が目に見えるようになったことで、日本人社員は自発的に教材を作成し、間違いを責めることなく根気強く指導する文化が根付いています。また、外国人社員の「給料は稼ぐもの」という意識は、日本人社員にも良い刺激となり、仕事へのモチベーション向上につながっています。お願いしたわけではないのに、自ら大型免許を取得し、「運搬もできます」と積極的に申し出てくれた社員もいます。
    日本人社員は外国人社員のために日本語教育教材を日々作成し、実践しています。社内では「郷に入れば郷に従え」という考え方を軸に、特別な制度や仕組みを設けず、現場主義を徹底しています。社員一人ひとりが主体的に学び、成長する風土が醸成されており、外国人社員も日本人社員も等しく活躍できる環境が整っています。
    さらに、80代の熟練職人が国境を越えた20代の若手人材に技術を継承する取り組みを進めています。これにより、技能の伝承と世代間の絆が深まり、企業文化の強化につながっています。また、障害を持つ方の採用にも積極的に取り組み、インクルーシブな職場環境を実現しています。多様な人材が互いに学び合い、成長できる風土が、当社の持続的な発展を支えています。
    地域社会とのつながりを深めるため、地元の小学生を対象に工場見学を常時開催しています。社員が本音で「仕事をするとは」「リーダーシップとは」などを小学生に語りかける対話型の見学は、リアルな体験授業として大好評です。こうした活動を通じて、次世代への職業理解やものづくりの魅力発信にも力を入れています。
    目指すのは、「会社が成長し、従業員の所得が増えること」です。現在、20代以下の従業員が47名、そのうち日本人は17名、外国人社員は30名。この若いエネルギーが10年後に花開くと確信しています。今いる従業員が現役のうちに、次の世代を育てる唯一の機会です。成長したい、お金が欲しい、家族を幸せにしたいという気持ちが、職人の域まで達する原動力です。

    80代の熟練職人が、20代の若手に技を継承する

    外国人社員雇用を検討する企業へのメッセージ

    外国人材を“穴埋め要員”ではなく、我が子を育てるのと同じ気持ちで育ててほしいです。最低賃金が1,500円を超えてからでは遅く、それ以上稼げる人を早く作ることが生き残るチャンスです。見学を希望する企業の方には「ぜひ工場にお越しください。若手外国人社員が60人働いています」といつも呼びかけています。

    多国籍の60名が、共に挑戦する職場

【会社概要】

会 社 名
有限会社光製作所
所 在 地
(第一工場)神奈川県綾瀬市深谷上8-21-17
創  業
1970年12月
事業内容
金属プレス加工品の製造及び組立並びにその金型の設計及び製作
従業員数
120名
外国人社員雇用人数
カンボジアジア 1名、タイ 5名、フィリピン 1名、ブラジル 10名、ベトナム 40名、ペルー 3名、ラオス 1名、中国 4名、ミャンマー 1名
企業URL
https://www.hikariss.jp/
2026年1月9日現在